洗面台で君が溺れた時の話。

鑑賞した映画の自分向け記録。

ファイト・クラブを見ぬは一生の恥

 

名前は知っているけど見たことないシリーズはまだまだ続く。

 


ファイト・クラブ (Fight Club) - YouTube

 

大手自動車会社のリコールを扱う部署に所属するジャック(エドワード・ノートン)は不眠症だった。
なかなか眠れない彼は、医者の勧めで、重い病気を患った人々が集まる会に参加した。
すると彼の不眠症は大部良くなり、その患者達の振りをして泣くのがかなり効果的だった。
だが、その会に新参者が現れる。彼女の名前はマーラ(ヘレナ・ボナム=カーター)。睾丸癌の会に女性なのに現れたり、肺がんの会でタバコを吸ったりと最低な女だ。また段々と眠れなくなったジャックはついに彼女に詰め寄り、お互いにルールを作る。
そして出張に行くジャック。飛行機内で空虚な彼は死ぬことを賛美なものと感じていた。
そんな彼の隣に座った男、タイラー(ブラッド・ピット)は、ジャックに自分の席と代わってくれと頼む。
お互いの正反対さに驚きと興味を持つ彼ら。
着陸し、帰途についた彼を待っていたのは、大切な自宅の爆破現場だった。
行き場の失った彼はマーラに連絡をしようとするが、彼は、タイラーに連絡をしてしまう。
運良く連絡が取れた、ジャックはタイラーと酒を酌み交わす。
そして帰路に付こうとするジャックにタイラーは、オレの家に泊まりたいのだろう?と見透かしたようにジャックを促す。
だがその代わりにオレを本気で殴れとジャックに言い放つのだった…。

それが…ファイトクラブのはじまりだった。

 

ファイト・クラブという作品名からして、殴りあって男の友情をうんたらかんたらみたいな話だと思っていたので敬遠していました。

 

食わず嫌いは絶対にするな。味わってから好き嫌いを決めようと心に誓った夏。

 

間違ってはいないんだけど話の本質は全然違うところにあります。

 

男同士のあつ~い友情の話なんでしょ?なんて思って見なかったら本当に人生損する。

是非みんなに見てほしい作品!

 

以下ネタバレを含む感想になるのでご注意ください。

 

 

 

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あらすじには主人公の名前を「ジャック」と書いているけど、実際には作中1度も主人公の本当の名前は出てきていない。

EDにも役名は「ナレーター」と表記されています。

 

「I」(ジャック)がタイラーのことを「同一人物」だと認識するまで、わたしも全く気づかなかった!

まさかこんな仕掛けが隠されていたなんて!!!うわ~!!!!

 

確かに見ている最中、いろいろと謎が多かった。

しかし先入観というものは本当に強力で、まさか二重人格だとは思わなかったです。

正直ミステリー作品には登場人物の◯◯と△△が同一人物だったってことがよくあるけど、ファイト・クラブは完全にあつ~い友情ものと思い込んで見始めたので……

やられた。

 

正確には二重人格、とも違うのかもしれない。

タイラーは「I」の「理想の自分」。

別の人間の人格ではなく自分自身。

 

ラストのシーンがとってもいいです!!!

マーラと手を繋ぎ、目の前のビル群が次々と崩壊していく様を眺めている「I」。

 

きっと最後には、二人のいるビルも崩壊するのだろう。

そこはきっちりとは描かれていない、またそれが良いです。

 

これは絶対に何度も見たい映画。

更に、好きな映画を聞かれたら、真っ先に挙げてしまいそうなくらい心を掴まれました。

 

人間誰しも空っぽな自分、ダメな自分に嫌気がさすことがあると思う。

共感も出来て、尚且つ面白い。

こんな最高な映画、今まであっただろうか。

 

ファイト・クラブを見ようと思った自分」に感謝!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

苦役列車


映画『苦役列車』予告編 - YouTube

 

1980年代後半。19歳の北町貫多(森山未來)は日雇い労働で得た金を酒に使い果たし、家賃も払えない生活を送っていた。他人を避けながら孤独に暮らす貫多だったが、職場で専門学校生の日下部正二(高良健吾)と親しくなる。そんなある日、古本屋で働く桜井康子(前田敦子)に一目ぼれした貫多は、日下部に取り持ってもらい彼女と友達になるのだが……。

 

今回はTwitterのフォロワーさんにおすすめして頂いた森山未來主演の 苦役列車 を鑑賞しました。

 

原作は芥川賞を受賞した西村 賢太さんの私小説だそうで。

わたしはフィクションを好んでよく読んでいるので私小説にあまり触れたことはないです。

園子温監督作品がよく実際にあった事件をもとに映画を制作していますが、それとはまた別なんだろうな。未知です。

 

鑑賞後いろいろなサイトを回ってみたのですが原作ファンには不評だったようで。

わたしは原作を読まずに映画を鑑賞したのですが、主人公のダメダメっぷり、ゲスさにイライラしてばかりでした……。

 

何年たっても人間として全く成長しない貫多を描いているのに、マキタスポーツが歌手を目指していたり、貫多自身も小説を執筆しようとしだしたり、

とことんダメなわけではなく、ちょこっと前向き要素が入ってくるのが中途半端かなぁ~なんて。

 

この映画のキャッチコピー、友ナシ、金ナシ、女ナシ。この愛すべき、ろくでナシ。なんだけど

実際映画を見てどれくらい貫多のことを愛すべきと感じることが出来たのか疑問です。

 

俺には『何もない』がある。

 

映画の中の貫多にこんなポジティブさは見受けられなかったけどな。

 

しかし一つ良い点をあげるとしたら元AKB48前田敦子さん。

前田敦子演じる桜井康子は原作には存在しない、映画オリジナルキャラクターらしいです。

AKBのこと全然わかんないんですが、あっちゃんの演技を初めて見て悪くないな~って思った。

この人は女優を目指して正解なんじゃないですか?!

 

キスを迫る貫多に頭突をお見舞い。

清々しくてとても好き。

 

どうだろう、2回目見るつもりは…ないかな。

 

 

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苦役列車 (新潮文庫)

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