洗面台で君が溺れた時の話。

鑑賞した映画の自分向け記録。

苦役列車


映画『苦役列車』予告編 - YouTube

 

1980年代後半。19歳の北町貫多(森山未來)は日雇い労働で得た金を酒に使い果たし、家賃も払えない生活を送っていた。他人を避けながら孤独に暮らす貫多だったが、職場で専門学校生の日下部正二(高良健吾)と親しくなる。そんなある日、古本屋で働く桜井康子(前田敦子)に一目ぼれした貫多は、日下部に取り持ってもらい彼女と友達になるのだが……。

 

今回はTwitterのフォロワーさんにおすすめして頂いた森山未來主演の 苦役列車 を鑑賞しました。

 

原作は芥川賞を受賞した西村 賢太さんの私小説だそうで。

わたしはフィクションを好んでよく読んでいるので私小説にあまり触れたことはないです。

園子温監督作品がよく実際にあった事件をもとに映画を制作していますが、それとはまた別なんだろうな。未知です。

 

鑑賞後いろいろなサイトを回ってみたのですが原作ファンには不評だったようで。

わたしは原作を読まずに映画を鑑賞したのですが、主人公のダメダメっぷり、ゲスさにイライラしてばかりでした……。

 

何年たっても人間として全く成長しない貫多を描いているのに、マキタスポーツが歌手を目指していたり、貫多自身も小説を執筆しようとしだしたり、

とことんダメなわけではなく、ちょこっと前向き要素が入ってくるのが中途半端かなぁ~なんて。

 

この映画のキャッチコピー、友ナシ、金ナシ、女ナシ。この愛すべき、ろくでナシ。なんだけど

実際映画を見てどれくらい貫多のことを愛すべきと感じることが出来たのか疑問です。

 

俺には『何もない』がある。

 

映画の中の貫多にこんなポジティブさは見受けられなかったけどな。

 

しかし一つ良い点をあげるとしたら元AKB48前田敦子さん。

前田敦子演じる桜井康子は原作には存在しない、映画オリジナルキャラクターらしいです。

AKBのこと全然わかんないんですが、あっちゃんの演技を初めて見て悪くないな~って思った。

この人は女優を目指して正解なんじゃないですか?!

 

キスを迫る貫多に頭突をお見舞い。

清々しくてとても好き。

 

どうだろう、2回目見るつもりは…ないかな。

 

 

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