洗面台で君が溺れた時の話。

鑑賞した映画の自分向け記録。

園子温監督・脚本の希望の国がめちゃくちゃ良い

 

 

 

最初に一言謝っておきます。すみません!

好きな監督の作品であることや、案外あらすじは単純だったりすることや、酔っ払っている(?)こともあって、作品の説明が出来てないかもしれない。

いや、出来てない。←!

文章の推敲もしてない。←!

だけどこれはもう、どうしようもないので皆さま読んでください。

読んだあと何も言わずよしよし、と頭をなでてください。

 

 

 

2012年公開作品、園子温監督、脚本の 希望の国 を見ました。

 


『希望の国』予告編 - YouTube

 

泰彦(夏八木勲)と妻(大谷直子)は酪農を営みながら、息子夫婦(村上淳神楽坂恵)と一緒に慎ましくも満たされた暮らしをしていた。そんなある日、大地 震が村を襲う。泰彦の家は避難区域に指定されたが、長く住んだ家を離れることができない。葛藤(かっとう)の日々を送る中、息子の妻いずみの妊娠が発覚。 二人は子どもを守るためにあることを決意する。

 

何を隠そう、わたしは園子温監督のファンだったのですが、

希望の国の1つ前の作品、ヒミズを見て何か違うと感じていました。

 

ヒミズは原作を読んでから映画を見たわけなんですが。

鬱々とした原作のエンディングが、映画ではどこか希望のあるエンディングに変わっていました。

当時の記憶ですが、東日本大震災が起こり、園子温監督はヒミズの結末を変えた、とか。そんな記憶がある。(酔っ払ってるし特にグーグル先生に頼りもせずに言ってるのでもしかしたらそんなことないのかもしれない)

 

わたしはそれがめちゃくちゃ気に入らなくて。

え~、園子温らしくないな~って。

園子温監督を知らない人のために説明すると、彼の作品は毎回「どや!また人殺すよ!血ぶしゃーーーーーーーーーーー!希望?そんなもん見せるか!絶望したでしょ!ドドーン!!!」って感じです。(愛のむきだしは少し違いますが)

 

そしてヒミズの次に公開されたのが、この希望の国でした。

震災をテーマにした、などと噂は小耳に挟んでおりましたので

ま~た生温いもんつくったんか~と思ってました。

 (もちろん震災が生温いとかそういう話ではありません)

 

園子温ってそうじゃなかったよね。

もっとどろどろっとした、ぬめぬめっとした、そういう作品を世に送り出してきたじゃん!と思ったんですよね当時。ヒミズ含め希望の国も。

ってな感じで、希望の国が公開されても見に行くことはせず、

要は食わず嫌いをしてしまいました。

 

後悔した。

今、この希望の国という作品を見て、「なんで当時の自分は見なかったのかな~」と。

めちゃくちゃ後悔している。

だけど当時見ていたら「なんだ園子温またこんな生温いもんつくりやがって!」と思ってたかもしれません。

今時間が経って見てこその「見とけばよかった」かも。

 

いや、蓋を開けてみたらなぁ~んだ、こんなまっすぐなお涙頂戴ストーリーでも全然いけるじゃん、って感じ。

随所随所の演出に園子温テイストをめちゃくちゃ感じたからかな。

元々この監督の作品は、演出がめちゃくちゃ好きだった。

さっきからめちゃくちゃを乱用してますが、めちゃくちゃ好きだった演出を希望の国という作品でめちゃくちゃ堪能しちゃったわけです。

嫌いなわけがなかった。

震災、放射能をテーマにしたお涙頂戴ストーリーでもちゃんと園子温なんだって。

バカにしてました今まで。本当にすみません。

最高です。

 

結構この作品評判も悪かった(ような気がする)んだけど

いいじゃん

確かにストーリーは単調かもしれないけど、お涙頂戴かもしれないけどさ

わたしは超が付くほど満足した。

✩4つくらいあげたい。

 

 

………ぶっちゃけ2回目見るほどではない。

けど、面白い。

ゴーン・ガールより面白いっすまじで。

 

 

登場人物に痴呆症の母親がいるんだけど、最初は同じことばっかり言ってうざったいな~って思ってました。

けどこれがじわじわと良さに変わってくる。

元々園子温は詩を書いていて、作品にも詩が使われることが多いんですが

今作品での詩の役割がこの母親の言葉だったんじゃないかなぁ。

 

わざわざ映画で見るとなんなんこれ…ってなったかもしれないけど

皆さん是非DVDなんか借りてみてはどうでしょう。

多分めちゃくちゃ面白くないと思います。最高につまらないと思います。

でも、みんなに見てほしい(わがまま)。

 

ほろ酔いの意識で文章を打っている。何も考えてない。

知るか!わたしはこのまま投稿するよ!

ではまた!!!

 

 

 

P.S.実を言うと、ヒミズあたりから一切邦画を見ていないことに気付きました。

邦画ばかり見てしまうのはよくないと思い、鑑賞する作品をなるべく外国の作品にするようにしていたんですが、

まさか邦画を一切見ていないとは思いませんでした。

 

あれ?八日目の蝉なんかは見たんだけど、ヒミズとどっちが先かな。

 

自宅に置いてあるお気に入りのDVD(リリイ・シュシュのすべてアヒルと鴨のコインロッカークワイエットルームにようこそ等)は繰り返し見てたんですが、

新しい作品は一切触れてなかったっぽいです。

久しぶりの邦画だから、やけに興奮して面白く感じたのかもしれない。

 

 

真相は闇の中。

 

 

希望の国 [DVD]

希望の国 [DVD]

 

 

 

希望の国

希望の国

 

 

 

ヒミズ コレクターズ・エディション [DVD]

ヒミズ コレクターズ・エディション [DVD]